コンサルテーション リエゾン サービス

当科では、週2回リエゾンチームが各病棟を巡回しています。

今までも3チームで各担当病棟ごとにわかれてコンサルテーション業務を行っていましたが、多職種での対応ができるように令和3年10月より精神科リエゾンチームが発足しました。

精神科リエゾンチームは,入院中の患者さんやそのご家族に起こりうる精神症状や心理・社会的苦痛に関する相談に応じています。当チームは,精神科医のみならず,精神科専門看護師,臨床心理士など多職種から構成されており,それぞれの専門性を活かしたチーム医療を提供できるのが特徴です。
当チームに紹介される患者さんの約半数はせん妄という病態を抱えています。せん妄は強い寝ぼけのようなもので,昼夜逆転や辻褄の合わない言動,場合によっては幻覚・妄想などの症状が出現します。手術の後など,からだの治療中に多くみられ,誰にでも起こる可能性のある疾患です。
当チームでは特にせん妄対策を重点課題とし,一般病棟の主治医や看護師などと連携してせん妄が起こる前に予防的な対策を行うことにより入院期間の短縮や転倒転落の減少にも貢献していきたいと考えております。