山梨大学医学部(山梨大学医学工学総合研究部)精神神経医学講座は、1983年4月に山梨医科大学医学部精神神経医学講座として假屋哲彦初代教授のもとで開講しました。假屋教授以外の当初のスタッフは、福澤等助教授、中河原通夫講師、岩間久行助手、高橋祥友助手、本橋伸高助手の5名でした。同年10月には医学部附属病院が開院し、診療活動が開始されました。山梨県内初めての大学附属病院であり、当時の精神科病院は閉鎖病棟が中心であったことから、開放病棟として運営が始まりました。假屋教授の専門が気分障害であったので、うつ病患者さんを中心に治療が行われました。しかし、開院当初は脳炎、脱髄疾患などの脳器質性疾患の対応に追われることも少なくありませんでした。
假屋教授は1996年3月に定年退官され、同年9月には2代目の神庭重信教授が赴任されました。その後2002年10月に山梨大学と山梨医科大学が統合され、山梨大学医学部精神神経医学・臨床倫理学講座に教室名が変更されました。2004年4月には神庭教授が九州大学に転任され、同年9月には第3代教授として本橋伸高先生が赴任されました。本橋教授は2017年3月に転任され、現在は第4代教授として鈴木健文先生が就任されました。2019年4月より教室名が山梨大学医学部精神神経医学講座に変更されました。